「好き」を見つけるって難しい
- 2013.08.30 Friday
- 09:20
うちの子には何が向いているのだろう?
親はつねにそれを考える。
向いているもの、好きなもの、得意なもの、結果的に続けていくもの。
それらはぜんぶ違うのかもしれない。
昨日130回目を迎えた「あまちゃん」で、鈴鹿さんが天野アキに、
「あなたは女優にはやっぱり向いていない。でも、続けなさい。
向いてないけど、続けるっていうのも、才能よ」
と言った。
うちの長男ユーゴーは生まれつき右手右足がうまく使えず、何か両手でできることで本人がハマれることが見つかればいいな、と思っていろいろやらせてみた。
それが見つかれば、全身をうまく使えるファンクショナルな体に鍛えられていくからだ。
野球、サッカー、太鼓、体操教室、水泳……。
すべて失敗。
本人がハマるまではいかなかった。
ところが去年のクリスマス、次男に自転車を買ってあげたら、
「ぼくも乗りたい!」
とユーゴーが強い興味を示した。
どうせ乗れないだろうとダメもとで買ってあげたら、なんと今年の夏休み、
「これに乗って、児童館に行って、みんなをびっくりさせるんだ」
と一人で猛特訓。
何度も転び、何度もぶつかりながら、乗れるようになったのだ。
自転車になんて乗れるわけがない、と決めてつけていたのはわたしだったのだ。
親は、あきらめてはいけない。
好きを見つけるって難しい。
続けられることに出会うのって、難しい。
わたしには1つだけ、「気づいたら続けていた」というものがある。
それが書くこと。
中学生のときに始めた日記をきっかけに、わたしは今までずっと書き続けてきた。
書く才能があるかどうかは別に、向いてない(かもしれない)けど、続けるっていうのも才能なのだ。
向いている向いていないを他人に言われてやめてしまうような代物ではなく、
「気づいたら続けていた」
そういうものを人生のなかで1つ、見つけられたらとても幸せな人生だと思う。
鈴鹿さんだか薬師丸ひろ子だか工藤勘九郎だかわかんないけど、サンキュー!
鈴鹿さんの「向いてないけど、続けるっていうのも、才能よ」というセリフに勇気がわいた。
ちなみに、昨夜「あまちゃん」で、「どのキャラクターが好き?」で盛りあがった。
長男ユーゴー(小4)は、水口。へえー!
次男コウダイ(年長)は、太巻。あははっ!
旦那は、圧倒的に鈴鹿ひろ美。強いシンパシーを感じるらしい。なるほど。
わたしはただひたすら「ウニ丼」食べてみたい。
- 子育て
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40代からでも遅くない「一生もののカラダを手に入れる」 準備1
- 2013.08.26 Monday
- 09:51
一生もののカラダを手に入れたい。
母がひざが痛いといったり、義弟が腰のヘルニアで手術したりなど、まわりの不調を見ていると、やっぱり自分のカラダは自分でしっかりメンテナンスしていかねばならないのだな、とつくづく思う。
筋肉は鍛えれば、何歳からでも増えるそうだ。
40からでも50からでも、おそらく80からでも。
しかし、80歳になって筋肉を鍛えようなどと考えるだろうか?
たぶん自分次第。
この夏休みに実際、80歳近い友人の母が「押し花」を始めるとハリきる姿を目の当たりにしたばかりだから、「いまさらできない」と決めつけているのは自分だということがわかる。
いくつになっても、やろうと思えばどんなことでもできる。
さて、長男が小4になり、次男は来年小学生。
これからの人生を生き抜くための「カラダづくり」を一緒に始める。
わたしの場合は、人生の折り返し地点を迎え、自分のカラダを本格的にメンテナンスしようという試みである。
40歳を過ぎると、年率1%で筋肉量が減るという。
50で10%、60で20%。
このまま衰える一方ではまずい。
寝たきり老人の道、まっしぐらである。
だから、とにかく「カラダを動かそう」と決めた。
さて、なにから始めたらいいのだろうか?
さっそく図書館に行き、スポーツの分類のところで本を探し、『やってはいけない筋トレ』という本を借りる。
この本によると、筋トレは毎日やってはいけないという。筋肉は休息させるほど育つらしい。
この本が他の本とちがうのは、特定の部分だけ選んで筋トレを行うのではなく、全身まんべんなく部位別筋トレを行うのを推奨していること。
腹筋だけやってもお腹の脂肪は減らず、お尻の筋肉を鍛えてもヒップアップされないからだという。
一生もののカラダを手に入れる。
これをテーマに、息子たちとともにカラダを鍛えることにした。
なにをどのようにやったらいいのか?
それは歩みながら学べばいい。
とにかく始めるのだ。
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学校は当てにならない!?
- 2013.08.22 Thursday
- 15:19
これからの時代、まちがいなく英語が必要となる。
言葉を覚えるなら、早ければ早いほどよい。
やっと小学校5年生で英語が始まるが、一度学校公開日に見学に行き、驚いた。
あんなもので英語が話せるようになるわけがない。
しかし、英会話教室に通わせると兄弟2人で月¥12,600。
1年間で¥151,200。
高い。
さてどうする?
そうだ、わたしが教えればいいのだ!
わたしはさっそく英会話教室の講師となるべく講習を受け、実際に教室を開講してはや3年。
子供たちは着々を英語を覚え、わたしは常に学ばされている。
わたしにとっての「教育」の最終目的は、自立。
学ぶことの楽しさを知り、必要な情報を手に入れる方法を身につけ、その情報の意味を理解し、「知識」や「知恵」にすること。
子どもたちには、与えられた情報で満足するのではなく、自分が知りたいことをちゃんと自分で手に入れる方法を身につけさせたい。
それが教育。
食育も同じである。
「食育」の最終目的は、自立。
与えられた食物や企業が売りたい食物を食べさせられるのではなく、
自分の体に必要な栄養を取り入れるため、どんな食材があるのかを学び、どのように調理したら効果的に栄養素を取り入れられ、どうしたら美味しくなるかを自分の頭で考えられる子供に育てること。
体育も同じ。
ケガしにくい体、疲れにくい体、メタボや生活習慣病にならない体を運動によって手に入れるために、どのように自分の筋肉を使ったらいいのかを自分の頭で考えられる子供に育てること。
「育児」は「育自」とも言われ、子育ては自分を育てることだといわれるが、子供を育てると、自分のいろんな部分が育てられる。
たとえば歯医者。
これまでは痛くなったら行くものと思っていたが、いまでは季節に1回、子供と一緒に通う。
虫歯だらけの歯には絶対にさせたくないからだ。
食事と歯、英語についてはわたしが教えることができるが、体育は教えられない。
やっと自転車が乗れるようになった小4の長男ユーゴーのために、体を鍛えさせたいと思い、さっそく近所のTIPNESSに相談に行った。
すると16歳以下は入会できず、当然パーソナルトレーナーをつけることもできないという。
さて、どうする?
そうだ、わたしが家で教えればいいのだ!
息子のおかげで、今度は体の鍛え方を学ぶことになりそうだ。
筋肉は何歳になっても、運動することで鍛えられるという。
学校なんて当てにならない。
母自らがいい教え手に成長し、いずれ専門的なことが必要になったら信頼できるプロに任せればいい。
しかも将来、メタボや尿モレとも無縁。
病気知らずで足腰が丈夫。80歳の誕生日記念に1人で海外旅行しちゃう英語ぺらぺらのおばあちゃんになっていたりして!
そんな人生、かなりカッコいい。
- 子育て
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歯周ポケットを掃除中!
- 2013.08.20 Tuesday
- 11:01
狛江三叉路に歯医者ができた。
「あさがお歯科」という新品ピカピカの綺麗な歯医者さんで、キッズスペースがあり、しかもこれまでのところだらだら待たされることもなく、子連れで行っても安心の場所。
なんと9月末まで、歯を白くするホワイトニングが通常3万円のところが、5800円のキャンペーン中!
これを機会にぜひともやってみたい、と検討中だ。
しかし、その前に旦那のヤニだらけの歯を白くしたい。
さて、今回いくつか、勉強になった。
1つ。
行くと必ずすぐにレントゲンを撮る医師がいるが、必ずしも必要ではないこと。
ここの歯医者さんは、「必要なら撮る」という方針なので、X線の被爆を最小限に抑えることができる。
1つ。
歯周ポケットは自分でブラッシングできる。
今回の検査では、歯周ポケットの深さを測ってくれてクリーニングをしてくれたのだが、歯周ポケットも自分でブラッシングできることを初めて知った!
そこでさっそく歯周ポケット用の毛先の細い歯ブラシを購入。
磨き方のコツは、歯の生え際に45度に当てること。
やり方のコツも教えてもらい、今ではすっかり「歯周ポケット清掃」にハマっている。
じつに気持ちがいい。
この年齢になって「初もの」に出会うと若返ったようないい気分になる。
歯みがきという新しい楽しみが増えた。
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気づかないのは本人だけ??
- 2013.08.19 Monday
- 09:33
時期的なものなのか、
体調のせいなのか、
天気のせいなのか、
年齢のせいなのか?
原因はわからない。
でも、妙にイライラすることがある。
すべてが気に入らず、いちいち頭にくる。
いちいちカチンとくる。
そんなとき夫に、
「最近、いやに文句が多い。たぶん自分では気づいていないと思うけど……」
と指摘され、カチーン!
カチンとくるのは図星だからである。
夏休みで、毎日朝から晩まで大暴れするうるさい2人の子供たちを前に、文句の1つも言いたくなるわい!
だったらアンタがコイツらの相手を1日でもいいから、朝から晩までやってみなよ、と言いたい。
とはいえ、最近、文句が多くなったかもしれない。
年齢のせいか?
実家の秋田に帰った時、80歳を過ぎた伯母さんのことをそこのお嫁さんが、
「昔から文句の多い人だったが、年をとるとともにさらに文句が多くなった」
と嘆いていた。
その話を聞いてゾッとした。
人間は年をとると、文句が増える生き物なのだろうか?
こわいこわい、気をつけねば。
でもそんな彼女(お嫁さん)も、もうすぐ60歳。
昔から姑とはぶつからずに「流す」のがうまく、さらにそのワザに磨きがかかっていた。
「文句がでそうになったときは、わたしちょっと買い物に行ってきまーすとか、適当に用事を作って聞かないようにしているの。あとは、前もって『わたしはお義母さんの文句は聞いてませんから』と宣言しておくの」
さすが!
彼女を見ていると、「人間は年をとると、文句が増える生き物」ではないことが証明された。
もう1人、「人間は年をとると、文句が増える生き物」ではないことを証明してくれた女性がいる。
それが友人のお母さん。
15年間介護した旦那さんを亡くして3年目になるこの夏、「押し花」を習い始めるという。
なんてすばらしい。
「年をとったら、きょういくときょうようが大切だと新聞で読んで感銘を受けたの。
どういう意味かわかる?」
と友人のお母さんが言う。
「きょういくとは、朝起きたら、今日行くところがあるか? きょうようとは、朝起きたら、今日用はあるか?
ね? 年をとったら、きょういくときょうようが大切でしょ?」
本当にすばらしい。
ときどきわたしは自分をふりかえる。
文句が増えていないか?
愚痴っぽくなっていないか?
他人にその文句を言って、迷惑をかけていないか?
なぜふりかえって自分に問いかけるかといえば、自分が文句や愚痴っぽくなっていることに自分ではなかなか気づきにくいからだ。
気づいていないのは本人だけ、なんてカッコ悪い。
それに、他人の愚痴や文句など、わたしは聞きたくないから他人にも聞かせたくないからだ。
わたし、今日、愚痴っぽくなっていない?
うん。
大丈夫。
- 幸せになる方法
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2013年、夏の秋田を満喫。
- 2013.08.17 Saturday
- 11:12
8/13、火曜日、夕方5時に東京を出発し、山形新幹線でいざ秋田へ!
電車で東京駅まで行き、新幹線に乗ったらすぐビール、枝豆、そして弁当!
そして翌日。
美味しいものをいっぱい作ってみんなで宴会。お魚づくし!
翌日はいとこの船で日本海クルーズへ。ワクワク!
1時間半ほどで島(飛島)に到着。泳ぎまくる。
日本海の夕日。美しい。
翌日は小安峡(おやすきょう)へ。
秋の紅葉もキレイだが、夏もキレイ!
温泉が吹き出し大騒ぎ!
秋田はいい所だな。水も美味しいし、美しい自然がいっぱい。
自分がすばらしい環境で育ったことに感謝。
秋田のジジババに会えて良かった。
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うるさいことはいいことだ!?
- 2013.08.13 Tuesday
- 10:03
夏休み、小4の長男は友だちと遊びに行ったりしない。
みんなどうしているんだろう?
だから積極的に市民プールに行かせたり(これは自転車で1人で行けるようになった)、
近くの公園に遊びに行かせたり、
100円持たせて駄菓子屋に行かせたり。
家で弟と一緒にいると、とにかくうるさいうるさい。
たまらないくらいうるさい。
でも、ハッとした。
オトナしい子供がいたら、やばい。
ゲームに夢中、テレビに夢中。
こんな夏休みなんて、やばいです。
だから、うるさいほうがいいのだ。
今日の夕方、子供2人を連れて急きょ秋田に帰省することになった。
母が「体調が悪いから頼むから帰ってくるな」から、
「体調が良くなったから頼むから帰ってきてくれ」の電話があり、
会える時に会っておこうという気持ちで万障繰り合わせた。
まあ、母には振りまわされっぱなしだが、これでハッピーハッピー。
親に孫たちの顔を見せられるのは、あと何度あることだろう。
秋田では「日本海クルーズ」をする予定。
マグロとか釣れたらいいな。
夕飯は、「たまには新幹線で駅弁!」と思ったが、弁当を3つ買ったら3000円!!
ついついもったいなくなって、手作り弁当に変更。
鶏そぼろと鶏の照り焼き弁当、目玉焼きのせ。
あとビールもジュースも持参!
わたしはかなりケチである。
でもこのケチはとても豊かなケチだと自負している(笑)。
行ってきまーす。
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夏休みはなんちゃってハワイを満喫!
- 2013.08.08 Thursday
- 06:45
小田急線に住んでいると、海へのアクセスがいい。
狛江から約1時間で江ノ島に行ける!
とはいっても、年に1回行くか行かないかのレベルだが、夏といえば海。
やっと天気が夏になったので、息子2人を連れて江ノ島に行ってきた。
なにを隠そう、こどもたち以上に海の家が好きな母。
そう、海ではなく、海の家が好きなのだ。
さっそく海の家で水着に着替え、テンションが上がる2人。
まずは江ノ島駅前コンビニでゲットしたビールとジュースで乾杯。
海の家は温水シャワー、シャンプー、ボディーソープ、トイレ、ロッカーが完備。
さながら「わたしの海のプライベードハウス」!
ビールやジュースは海の家で買うと高いので、わたしはいつも保冷剤と保冷バッグを持って行き、駅前のコンビニでゲットしてヒンヤリ冷やしておく。
おにぎりも持参し、海の家ではかき氷やラーメン、焼きそばなどを頂く。
ゴロゴロしながら依頼されている子育て雑誌の企画を考えたり、ビールを飲んだり、読書したり、ご飯を食べたり、海に入ったり、ビールを飲んだり、ひがな1日だらだら海辺で過ごす。
サイコー!!
江ノ島まで片道520円。海の家1500円。
これでまるでハワイ気分を味わえる。
来ているひとたちの大部分は、ピッチピチの若者たち。
そのうち息子たちも、わたしよりも若い娘たちに走っていくことだろう。
そう思うと、今しかない。
今。
今って、本当にいつでも輝いている。
夕暮れ、駅前のファーストキッチンで、本日2杯目のかき氷をかきこむ2人。
あー、夕日がキレイです。
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小4の息子がついに自転車に乗れた!
- 2013.08.06 Tuesday
- 10:51
以前はファンだった子供のいないある人気女性作家がエッセイの中で、
子供が立ったの転んだのといったつまらない話題しかない世間の狭い女たちが住んでいない六本木に居を構えている、といったようなことを書いているのを読み、カッコいいと思った。
それをカッコいいという私も若いが、子供が立つって、本当にすごいことだと思う。
「どう? すごいでしょ!」と他人に同意を求めるつもりはないが、まちがいなく「すごいこと」である。
子供が一生懸命にとりくんでいる姿は神々しく、しかもまわりを感動させる。
昨日、小4の長男がついに自転車に乗れた。
本人のあの嬉しそうな姿。
今年の夏休みのテーマを家族それぞれが発表し合った夕食時、長男は「自転車に乗れるようになること」を目標とした。
この自転車は2年前のクリスマス、小2の長男ユーゴーにサンタさんがくれたプレゼント。
もちろんこのプレゼントは私が自転車と決めて購入したものだが、
右手右足が上手く使えない片マヒのある息子に買うには本当に勇気が要った。
まわりは当然「大丈夫?」「危なくない?」「どうせ乗れないんだから」「乗れなくて落ちこむ彼が心配だ」とやんややんやの大騒ぎで反対されたものだ。
自転車に決めた理由は、チビが4歳になってそろそろ自転車を買ってあげたいと思い、「今年のクリスマスのプレゼントにサンタさんが自転車をくれるといいね」という話をしていた時のことだ。
詳しくは2011年11月28日のブログ「息子の自転車」で書いたが、長男は目を輝かせながら、
「ボクも乗りたい!」
と言ったのだ。
この発言に私の目からウロコが落ちた。
なぜなら、この子は自転車にはどうせ乗れないと決めつけていたからだ。
そこで自転車を買ってやろうと心を決めた。
乗れたらいいな、とは思っていた。
息子が「自転車に乗って小学生クラブのスタッフを驚かせるんだ」と張り切っているときも、心の中で「無理かもな……」と勝手に決めつけていた。
それがなんと自分で自転車に乗ったのだ。
すばらしい。
はじめは右手が言うことをきかず、ハンドルを握ることすらできなかったのに。
乗れるようになったことを早くパパに見せたくて、夜、駅まで迎えに行った。
帰り道、ユーゴーの姿に興奮して、すごいすごいとパパが何度も何度も叫んだ。
しまいには自転車がよろけ、狭い道をふさいでしまい、後ろから来る人のジャマになったりもした。
すると後ろからきたその年輩の男女は、ユーゴーと私たち家族に、
「じゃまなんだよ、どけよ」
と捨て台詞を吐いて追いこして行った。
私たちが唖然としていると、公道で子供の自転車の練習をさせるなんて非常識だ、警察に通報してやるだの、自転車の練習をするなら公園でやるのが当たり前だの、女はキーキーとがなり声を上げて私たちに叫んだ。
家に帰るとユーゴーは目を真っ赤にして涙をこらえていた。
「おまえは悪くないよ」
と言うと、
「ママはきっとそう言うと思ったよ」
とにっこり笑った。
おまえは強い。
負けるな世間に。
親の私たちも決して世間に負けるまい。
ユーゴーがんばれ!
そのまま突っ走れ!
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役にたつ日々
- 2013.08.05 Monday
- 13:22
名作絵本『100万回生きたねこ』の作者は佐野洋子であるが、
この絵本は、一匹のねこが輪廻転生をくり返していくさまを書いたロングセラー。
自分しか愛さなかったねこが、はじめて他者を愛した……。この世に生まれた意味を問いかける絵本。
夏休みの今、彼女が65歳くらいのときの毎日を書き連ねたエッセイ『役にたたない日々』という本を読んでいる。
彼女は昭和13年に北京で生まれ、貧乏のためにふたりの兄弟を栄養失調で亡くし、武蔵美大出。
うつ病を10数年患い、数年後に乳がんが見つかり、術後ありえないとバカにしていていた韓流にハマり、骨転移が見つかって余命2年と宣告されたときには、抗がん剤治療も延命治療もせずに、病院を出たその足で憧れのジャガーの新車を買いに行っちゃう女性だ。
2010年11月に亡くなったが、このエッセイのなかで、ハッとすることを書いていた。
「最も悲惨なものの中にこっけいがある事を発見した」
彼女のエッセイは、きどらず、いつも本音。
たとえば、
大晦日に貸しビデオ屋に行ったら孤独な若者が大勢出入りしていて、自分は見栄のために入るのをやめたとか。
ここで言う見栄というのは、
「かわいそうなバアさん」と荒涼とした風景を他人は見るかもしれない、という見栄。
見栄は世間があってこそのこと、
「あれ程私の一生、自分は世間になるまいと腹を固くふんばって来たのに、自分の中に世間が埋蔵されていたのだ。困ったことだ。私の肝は世間に負けた」と路地をうつむいて歩いて帰る。
なんて可愛いバアさんだろう。
ひとりで暮らす彼女の日常は大変興味深く、レバーを大量に買ってレバーペーストを作ったり、友人たちと集まっておせちを作ったり、メガネケースやトートバックなどを作ったり、けっこう毎日を楽しんでいる様子がうかがえる。
女、65歳、ひとり暮らし。
わたしの場合はどんな65歳を過ごしていることだろう……なーんてことを考えるのも、きっと今ヒマだからなのだろう。
週3日ある英語のレッスンが夏休みで、お盆気分夏休み気分満載。
夏休みの息子と毎日をのんびり過ごしている。
おかげで、着古したTシャツなどで、
便座カバーを作ったり、
イスカバーを作ったり、
薄焼き平焼きパンを焼いたり、
息子の自由研究を一緒につきあったり、
モナンのシロップをネットで取り寄せ、毎日いろんなカクテルやかき氷を作って子どもたちと遊んだりしている。まったく夏休みというのは最高である。
ヒマすぎてヒマすぎてあ〜今日は何して遊ぼうかと考える毎日もけっこう悪くない。
65歳の予行練習のようなものか。
人生は短い。
やろうと思ったことは先延ばしすることなく、いまやろうと思っている。
- 幸せになる方法
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