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    我が家にサンタが早々にやってきた!

    • 2011.11.30 Wednesday
    • 08:56

     我が家にはもうサンタさんが来た。
     息子が学校から帰った時、私はチビのお迎えに行っていたのだが、なんと赤いリボン付きでリビングに自転車が置かれていたというのだ。

    「きっと世界でぼくたちが一番早いんじゃない!」
     と息子は大コーフン。

     サンタさんからの手紙には、こう書かれていた。

    「ユーゴーくん
     すこし早いがクリスマスプレゼントだ。
     きみはがんばり屋だ。
     だからきっと乗れると思う。
     自転車、きみにピッタリのプレゼントだと信じてるよ。 
     サンタより」

     ユーゴーは、さっそく昨日から、練習を始めた。
     今日も早く学校から帰ってきて、練習するという。

     つい息子たちに、ちゃんと宿題やらないとサンタさんが来ないよといった「脅し」をしてしまいがち。他のママたちの、○○しないと、おこづかいをあげない、ゲームセンターに行かせない、押し入れに入れる、オバケがでるなどの脅しもよく耳にする。
     やり方はどこも一緒だ(笑)。

     しかし、この作戦も子どもが成長すれば、いずれ効力はなくなる。 
     どうしたら○○したいと積極的に物事に向きあえる子どもになるのだろう?

     今朝、家を出る時ユーゴーは、
    「行ってきまーす!
     今日は姿勢をちゃんと伸ばしてちゃんと勉強する。とっとと宿題終わらせて帰ってくるからね!」
     とハリキって出かけた。

    「どうしたら積極的に○○したいと物事に向きあえる子どもになるのだろう」の答えは、積極的になにかに取り組む気持ちを芽生えさせる「モノ」「コト」との出会いを親が作ってあげるしかない。

     自転車を買って、結果オーライ。
     モノで釣ったつもりはないが、結果オーライ。
     ユーゴーが乗れなかったら買った自転車がムダになるといった心配も結果オーライ。 
     こんなにも積極的になにかに取り組む気持ちが芽生えたのだから。
     
     失敗も成功も関係ない。
     大人も子どもも関係ない。
     一生懸命になにかに取り組むその気持ちが、なによりも大切だと思う。
     
     

    平和な主婦のおそるべし実力

    • 2011.11.29 Tuesday
    • 10:16
     
     妊娠した瞬間に感じた喜びは、人生サイコーの喜びだった。
     私は子どもは2人だが、おかげさまで3回、それを感じることができた。
     ありがたい。

     自分の体のなかで新しい生命が芽生える喜び。
     すくすくと育っていくのを体で感じる喜び。
     産むことは、抑えようのない女性の本能なのかもしれない。

     先週フットサルの送迎に来ているママと、息子たちを観戦をしながらおしゃべりした。
     1時間のフットサルタイムは、私の息抜きにもなっている。
     そのママは子どもが3人いて、末っ子の息子さんがユーゴーと同じ小学2年生。
     
     絵に書いたような典型的な主婦で、ネットで調達したクーポンでいままで50軒近い美容院で安くカラーリングし、松嶋菜々子の「家政婦のミタ」にハマり、芸能情報には女性週刊誌並みに詳しく、おしゃべりが大好きだけど家族はツッコミしてくれないから家では無口、生理前になると3キロは太るといった、他愛もないことをずっとおしゃべりする能天気で明るい主婦。

    「わたしもそろそろパートでも出ようかしら」
    「この饒舌さで、いつか『徹子の部屋』に出てみたいわ。あと、情熱大陸もね」
     と、冗談とも本気ともつかないジョークでずっとしゃべりつづけている。
     普通の主婦が「徹子の部屋」に出れるわけがないではないか(笑)!

     平和な主婦とはこんな人のことを言うのだろう、と思っていたが驚いた。
    「じつは私、子宮頸がんだったのよ」
     いままでの他愛もない話でもするかのように、がんを告白した。

     年に1回がん検診に行って、再発していないかを検査するという。
    「息子を生む時、子宮頸がんで出産すれば、母親が生きていられる確率は5割って言われたのよ」
     と話す。

     こういう時、普通の人だったら、出産をあきらめるものではないのだろうか。
     死ぬか生きるかの選択で、よくぞ子どもを生んだ。
     生みたいと思うのは、やっぱり女性の本能かもしれない。
     
    「私は大変な苦労を抱えている、この辛さをあんたなんかにわかるわけがない、あー私はつらい苦しい切ない」という顔をしている人より、「あー私はなんて幸せ者だ、おいしいものをついつい腹いっぱい食べて3キロも太っちゃって、アハハハ」と笑っている人でありたいと思う。

    「がん検診をしてくれる病院は自由が丘でね、セレブな気分でショッピングできるから、行くのが毎回毎回もう楽しみなのよ」
     本当は、がん再発の恐怖をつねに抱えているはずだ。

     きっと彼女はその恐怖や壮絶な闘いの末に息子を出産した経験を思いきりどこかでぶちまけたいはずだ。
     だから「徹子の部屋」なのだ。

     いっけん平和に見える主婦の実力。
     彼女の体験をぜひ「徹子の部屋」で観たいものだ。

     
     


    息子の自転車

    • 2011.11.28 Monday
    • 11:19
     
     チビが4歳になり、そろそろ自転車を買ってあげようと思っている。

    「自転車、サンタさんがプレゼントしてくれるといいね」
     という話を弟のコーダイにしていたら、それを聞いて、
    「ぼくも乗りたい!」
     と小2の兄・ユーゴーが言った。

     ユーゴーには自転車を買ってあげていない。
     なぜならユーゴーは、生まれつき右手右足がうまく使えないからだ。
     でも、
    「ぼくも乗りたい!」
     という言葉を聞いて、安心した。

     乗れるだろうか、他の子が乗っているのを羨ましいと思ってはいないだろうか、コーダイだけに自転車のプレゼントが届いたらねたむだろうかなとど、親が勝手に先回りしてためらっていたのが、ほんとバカみたい!
     ユーゴーにも買ってあげよう。
     迷うことはない。

     親が先回りして物事を制限してはいけない。
     もしかして、これをきっかけに自転車に乗れるようになるかもしれない。
     たとえ乗れなくてもいいではないか。
     乗ってみたい、と思えることがすばらしい。

     ユーゴーと同じクラスにアトピーに悩む男の子がいるが、宿題やら習い事が面倒になると、「どうせぼくはアトピーだから」と言い訳する、とお母さんがこぼしていた。
     でも、ユーゴーは「どうせぼくの右手右足はうまく使えないから」というセリフをいままで一度として言ったことがあるだろうか。
     
     ユーゴーはいつでも前向きだ。
     子どもってすごいな、と大人を驚かせるほど、何があっても落ちこまず、いつでも前向きなその性質は、「子どもだから」ではなく、「ユーゴーだから」だったのだ。

     いまユーゴーは、フットサルをやっている。
     イナズマイレブンの大ファンで、「将来はサッカー選手になりたい」と、あくまでも前向きなユーゴーの意思を尊重して始めた。
     親の心配をよそに、毎週、楽しそうに通っているではないか!
     やれるだろうか、他の子が上手にボールを蹴れるのを羨ましいと思わないだろうかなとど、親が勝手に先回りしてためらっていたのが、ほんとバカみたい!

     先週土曜日の英語のレッスンで、毎日英語に触れて練習しているユーゴーが、みんながまだうまく読めないテキストをスラスラと楽しげに読んでいる様子を見て、負けず嫌いの女子が隣りの女の子の耳元になにかささやいた。おそらく、
    「どうせうちでママと一緒に家で練習しているからだよ」
     といったようなことを言ったのだろう。
     でも、ユーゴーはそんなことはまったく気にしていない。

     家に帰ってからパパにその話をしていたら、
    「ぼくだったら、いいないいな、読めていいな。ぼくも読めるようになりたいな、と思うよ」
     とユーゴーは言った。

     I'm proud of you.

     ママはお前が誇らしい。

     負けず嫌いの女の子とユーゴーには、大きな違いがある。
     ユーゴーは、できる相手をねたむのではなく、賞賛できる男なのだ。
     自分よりできる相手を素直に「すごい!」と誉めるのは、なかなかできることではない。

     ユーゴーには無限の可能性がある。
     その可能性の芽を摘む人間に、少なくても親の私がなってはいけない。



     

     

    ついに「ヘナ」でカラーリング

    • 2011.11.24 Thursday
    • 10:04
     
     白髪がずいぶん増えた。
     薬局で売っている白髪染めは、匂いがキツく、頭皮へのピリピリとした刺激もキツい。
     髪がパサパサ、抜け毛なども白髪染めが原因では??
     とずっと不安に思っていた。

     周りで何人か「ヘナ」で白髪を染めている人がおり、ずっと興味を持ち続けていたが、以下の理由でためらっていた。

     1 オレンジ色に染まるのではないか?
     2 手に入れにくい。
     3 手軽に髪を染められない。面倒くさそう。
     4 薬局で買うより、高い。

     しかし、ついにヘナを購入!
     その使い心地よさに驚いた。

     ヘナだけではオレンジ色に染まるが、ヘナ+木藍(もくらん)という組み合わせなら、疑問の「1」が解決する。

     手に入りにくい、という不安においても、アマゾンで送料無料で届けてもらえるので、疑問「2」も解決。生協さんでも時々扱っている。

     疑問「3」の「面倒くさそう」という部分でも、瓶に入れたお湯にパウダーを加え、シャカシャカとシェイクすれば、あっというまにペースト状になり、それをペタペタと髪に塗っていくので、通常の毛染めとなんら変わらない。
     しかも、泥んこ遊びのような楽しさがあり、ついつい夢中になってしまった。

     疑問「4」の値段が高いという部分でも100グラムでセミロング2回分が十分できるので、値段も手頃。

     購入するなら、ついでに「マクシマ アルミ じんわりキャップ」も買うといい。
     ヘナを塗り付けた髪をタオルで被い、その上からキャップをかぶって保温するので、あったほうが断然便利だ。

     泥んこ遊びして、待つこと1時間。
     米を研いだり、メールチェックしたり、子どもたちとテレビを見ているうちにあっというまに1時間が過ぎ、洗い流してみてビックリ!

     ツンとくるいやな匂いがないどころか、抹茶のような美味しそうな香りが漂い、しかも髪の毛はしっとり。ハリまで出ているではないか。

    「ママ、いい匂いがする」
     と子どもたち。

    「髪の毛がツヤツヤだね」
     とパパ。

     周りからの評判も上々だ。
     どうしてももっと早くやらなかったんだろう!?
     これからもヘナで行きます。


     

    (笑)の威力! ウオノメが思い出に変わるまで(笑)

    • 2011.11.17 Thursday
    • 12:34
     
     ダンナの足にウオノメができた(笑)。
     痛い痛いと言い続けて2カ月。
     どうやら「山」を越えたらしい。

    「何事も当事者のままでは救われない。
     良い知らせは忘れた頃にやってくるように、何事もそれに囚われているうちは救われないものだ。
     これは人生すべてにおいて言えることではないだろうか」
     と、もっともらしくウオノメの快方を語った(笑)。

     この話を聞くとダンナの母親を思い出す。
     昔、親戚一同が集まる場で盗んでもいない腕時計を盗んだという濡れ衣を着せられ、何十年にも渡って恨み続けた。
     その間ストレスで激太りしたり、落ちこんで不眠が続いたりで、会うたびに私たちはその話を聞かされてきた。
     聞かされるほうは、ウンザリ。
     でも、「大変でしたね」「なるほど」などとテキトーに相づちを打つ。

     でも、最近になってやっとその話をしなくなった。
    「何事も当事者のままでは救われない。
     良い知らせは忘れた頃にやってくるように、何事もそれに囚われているうちは救われないものだ。
     これは人生すべてにおいて言えることではないだろうか」
     とダンナが言うように、義母もやっと当事者から抜けだし、「思い出」に変えることができたのだろう。

     思い出に変えられたら、すべての経験は宝になる。
     でも本人がまだ当事者のままだと、話を聞くほうもツライ。

     何事も終わってしまえば過去のこと。
     テレビに登場する有名な霊能者が、失恋したOLさんなどをつかまえては必ず言うセリフ、
    「忘れようとするんじゃなくて、いい思い出にすればいいんですよ」
     
     それを聞くと、みんなツライ経験に囚われ、「忘れる」ことに囚われていた自分に気づかされ、当事者を抜けだし快方に向かう。
     
     ウオノメモ、思イ出ニ変エレバ、タカラモノ。

     何やら宮沢賢治の「雨ニモマケズ」風な哲学(笑)。
     どんなツライ思い出も、いずれ笑いに変えられたらいいなと思う。

    (笑)

     この文字、見ているだけで笑えてくる。
     ドリフの定番、お茶の間主婦の爆笑効果音と同じ。聞くだけで面白くなくても笑えてくる。

     (笑)

     最後に全部(笑)をつけて、すべてを楽しい思い出に変えてしまおう。





    いい知らせは、忘れた頃にやって来る

    • 2011.11.16 Wednesday
    • 09:38
     
     今日はとてもいい天気だ。
     なんだかとっても気分がいい。

     と思っていたら、ダンナからメールが届いた。
     ときどきダンナから不思議なメールが届く。
     なにかの「お報せ」のようでもあり、神様の「お告げ」のようでもある。
     今日の朝届いたお告げは、

    「今日は、とてもいい日だ。
     久しぶりに背のびをした。
     この気持ちよさは、めずらしいくらい。
     今日、いい知らせが届くよ。
     期待せず、忘れた頃にやって来るよ。

     というものだ。
     どうやら同じようなことを考えていたらしい。
     私が感じた「気持ちいい」をこんな表現でメールをくれるダンナがいるって、けっこうな幸せではないだろうか。

     いい知らせは、忘れた頃にやって来る。

     ところで今日の朝、保育園に向かう自転車でチビが、
    「ぼくも大きくなったら、パパみたいに洗い物したい」
     と嬉しそうに言った。

     思わず、「プッ」と笑った。 
     なぜならその発言には、
     パパみたいな宇宙飛行士になりたいとか、
     パパみたいにたくさんお金を稼ぐ社長さんになりたいとか、
     パパみたいなカッコいい消防士になりたいとか、
     パパみたいに病気で苦しんでいる人たちを救う医者になりたいといった、
     父親に対するとてつもない憧れが含まれていたからだ。

     たかだか食器洗い。
     でも、子どもにとって父親は、いつでもカッコいい。
     いつでも憧れの対象。
     我が家のパパは「あんなふうな大人になりたい」と子どもが憧れる存在であることはまちがいない。

     昨日のブログを読んだパパは、
    「きっとこれを読んだ人は、オレのことをとんでもないダメ男だと思っているんだろうな」
     と嬉しそうに話した。
     さらに、朝風呂から上がってきて、
    「妻がダンナのことを、うちのダンナはだらなしなくてほんとになにもやらない、でも可愛いのよねと言うセリフは成立するけど、その逆って成立しないものだよね」
     と言った。

     たしかに「うちのダンナはだらなしなくてほんとになにもやらない、でも可愛いのよね」には母性のような深い愛情が感じられるが、
    「うちの妻はだらなしなくてほんとになにもやらない、でも可愛いんだよね」というセリフには、愛情はあまり感じられない。

     このブログではダンナのキャラを「ダメ男」として登場させているが、ダンナはちゃんと私のブログから妻の深い愛情を感じてくれているらしい。

     今日はとてもいい天気。
     なんだかとっても気分がいい。
     いい知らせは、忘れた頃にやって来る。

     


     


    おいしい空気を吸いましょう。

    • 2011.11.15 Tuesday
    • 09:48
     
     週末に高速道路を走っていると、関越の花園あたりでいつも渋滞に巻きこまれる。
     渋滞の始まりは、馬力のない車が坂道で速度が落ちたり、車間距離をとらない車がブレーキを踏むことで連鎖するといった「ささない」なきっかけで始まるらしい。

     夫婦ゲンカも同じ。
     ケンカはささいなきっかけで始まる。

     先日、友人夫婦の凄まじく激しいケンカっぷりを聞いて驚いた。
     ケンカが白熱して、ダンナに背負い投げされた挙げ句、蹴りを入れられ、あばらを折れたという(笑)!

     笑い話になっているのは、現在のふたりの仲がいいからである。
     確かにあの夫婦は息がぴったりと合ったカップルである。

     妻が仕切り、ダンナがそれに従順に従う図式で、「ほれ、チビのオムツを替えろ」「ほれ、皿を運べ」「ほれ、子どもにご飯を食べさせろ」と、指示がないとまったく動けない男子(世間ではこれはダメ夫と言う)を見事に使いこなしている。
     見ていて、微笑ましい。

     こんな妻イヤだ、という男もいるかもしれないが、夫婦にはその夫婦だけの「呼吸」のようなものがあって、彼ら夫婦の場合は、あーだこーだと妻に言われることを喜んでダンナは受け入れ、しかも、その状況のお陰で彼女の生命力はたくましく育つ。
     言う前にこまめに気のつく甲斐甲斐しい男なんて、うっとうしくてイヤだ!とちゃんと自分の好みをわかっているのだ。
     すばらしい。

     我が家の場合は私が指示すると拗ねて、「オレのやり方に口を出すな」と逆ギレされるので、だんだん言わなくなった。
     そんなダンナでも、今では何も言わなくても自分が食べた夕飯の後片付けは当たり前のようにするようになった。
     これは驚くべき成長である。
     これを世間では「自立」というのかもしれない。

     ところで我が家のケンカを2つ紹介しよう。
     じつにくだらない。

    1 
     朝、忙しく弁当を作ったり朝食を準備していると、ダンナが悠々自適に起きてきて、台所の窓を開けたので、
    「寒いっ」
     と言うと、
    「そう?」
     という返事が返ってきた。
     
    「そう?」という疑問符にカチンときて、
    「私が寒いっていうんだから、アンタは寒くなかろうが、私は寒いの!」
     と反論した。
    「最近、おまえは攻撃的だ」
     とダンナも反論してくる。
     
     朝6時半には起きてくるので、もちろん悠々自適ではまったくないのだが、起きたらウンコをして風呂に入って、7時半に出かけるまでに、自分のことで精一杯。子どもたちの面倒はほとんど私1人でやらなければない。
     弁当を作っている側で、チビがトイレで「うんこ、出たー」と言えば、お尻を拭きに行き、「牛乳おかわり」と言えば子どもたちについでやり、「牛乳、こぼした」と言えば雑巾で床を拭く。
     とにかく朝はテンヤワンヤなのだ。
     パパなんだから、もう少し子どもたちの面倒をみるのを手伝ってくれてもいいのではないか、という思いが根底にあり、「そう?」の言葉にカチンときたのかもしれない。
     攻撃的になるのも無理はない。
     これが妻の言い分。
     ダンナの言い分は、書くまでもないので、省略。

    「これ何味?」
     とダンナがビールを飲みながら、夕飯で出したレンコンのおかずの味つけを聞いてきた。
    「塩コショウだよ」
    「もうちょっとコショウがあってもいいね」
     レンコンは甘辛しょう油味のほうがダンナは好きだとわかっているので、きっと物足りないだろうな思いながら作ったおかずである。
     コショウが足りないと思うのなら、だまってかけろ、と思いながら言った、
    「じゃ、かければ?」
     私の胸のうちが伝わったらしい。
    「最近、おまえは攻撃的だ」
     とダンナも反論してくる。

     以上の例のように、夫婦ゲンカは実にささいである。
     その時の状況、言い方、気分によって、カチンときたりこなかったり。

     まあ、こうして一緒に暮らしているということは、夫婦の「呼吸」がそれなりに合っているのだろう。
     呼吸の合わない人間と一緒にいると、いるだけで息苦しい。

     どうせ呼吸するなら、おいしい空気を吸いたい。
     それは、望めばきっと叶うはず。




     

    君の行く道

    • 2011.11.14 Monday
    • 16:01
     
     ダンナは神社マニアだ。
     出かけた先々で出くわした神社に顔を出しては、メッセージを頂いてくる。

     今回頂いてきたメッセージは、

    「我が行く道に茨(いばら)多し、
     されど生命(いのち)の道は一つ
     この外に道なし この道を行く」
     武者小路実篤

     これはよく神社に置いてあるその月々のお言葉で、
    「たとえ困難が多くても横道や裏道にそれることなく、自分の選んだ道をただ一筋に貫き歩んでいくことこそがすばらしいのである」
     という解釈が裏面に記されている。

     まさにこの前、
    できることなら痛い思いはしたくないが、人生には必ず己の道を拓かねばならない時がある。(中略)
     私は自分の道を切り拓くことを冒険と呼んでいるが、冒険には危険が伴うが、今ではそれを楽しめるようになった。」
     と書いた私のブログそのものである。

     もう日が暮れる。
     冬将軍がやってきた。
     サンタのソリが、シャンシャンと鈴を鳴らして遠くから近づいてくる。
     あー、今年のクリスマスは鶏の丸焼きを食べよう。
     
     悔いのない人生を!
     

    ダンナが他所で子どもを作った!?

    • 2011.11.10 Thursday
    • 10:05
     
     ダンナがぽつりと言った。
    「はじめに扉を開くのがいちばん苦労する作業かもしれない」
    「たしかに、そうだね」
    「道を切り拓く、と言ったらおおげさかもしれないけど、道をつくるのは本当に大変な作業だ」
     その言葉を聞いて、妙に納得した。

     ユーゴーが生まれて、はじめての子育て。
     本当に大変だった。
     ましてや右半身にマヒがあることを知り、いろんな病院での検査もした。
     はじめての授乳、はじめての寝かしつけ、はじめての離乳食、はじめての中耳炎。
     すべてが「はじめて」の出来事で、オロオロドキドキの不安だらけ。
     なにからなにまで全部、大変だった。
     でも、二人目はラクなものである。
     
     自分が親になって親の苦労がよくわかったからこそ言える、
    「はじめに扉を開くのがいちばん苦労する作業かもしれない」という言葉。
     ダンナは長男として生まれ、いまだに親との葛藤を繰り広げながらも、自分が二人の親になって、親の苦労というものを理解するようになっただろう。
     やはり何事も自分で体験してみないとわからない。

     ところで昨日、ダンナがピアノを弾く女性を妊娠させたというのだ!
     それは夢のなかの出来事。
     その女性は登場しなかったが、見知らぬ女性が自分の夫の子どもを生むという現実を知り、身悶えするような苦しみを感じた。
     苦しかった。
     切なかった。
     離婚してやる!
     でも、どうやって子ども二人を育てよう。

     目が覚めて夢とわかってホッとしたが、しばらくその苦悩が離れなかった。
     これは夢であって、夢ではない。
     その感情は実際に感じた苦悩だからだ。
     やはり何事も自分で体験してみないとわからない。

     できることなら痛い思いはしたくないが、人生には必ず己の道を拓かねばならない時がある。みんなが「良い」と言っている道を歩むのはラクだし、痛みは少ないのかもしれないが、結局、自分の道を歩かなければ意味はない。
     私は自分の道を切り拓くことを「冒険」と呼んでいるが、冒険には危険が伴うが、今ではそれを楽しめるようになった。

     これが年の功かもしれない。
     冒険は、いくつになってもできるものだ。

     


    誕生日って、いいな。

    • 2011.11.09 Wednesday
    • 11:57
      
     4歳の誕生日。
     弟のコーダイが、今日、4歳になった。

     朝、「たんじょうび、おめでとう」と言って、ギュッと抱きしめた。
     かなり「ギュッ」が気に入ったらしく、もう一回、もう一回と、保育園に出かけるまでに何度も何度もせがまれた。
     
     ギュッと抱きしめられるって、幸せだ。
     ギュッと抱きしめる対象がいるって、幸せだ。

     誕生日は、本人よりも親のほうが感慨深いのではないだろうか。 
     抱きしめたら思わず、コーダイを生んだ日の朝の風景が、わっと浮かんできた。

     陣痛でうめきながら駅に向かう通勤の人たちのあいだを縫って病院に向かったこと。
     パパがそわそわしながら、腰をさすってくれたこと。
     ユーゴーがあとからパパと一緒に病院に来てくれて、別室で産声を聞いたこと。 
     入院中、みんながお見舞いにきてくれたこと。

     あれから4年。
     よくぞあのチビがここまで成長したな。

     ちょうど冬物と夏物の入れ替えをやっていたら、ユーゴーが4歳のときに着ていた服が大量に出てきて、さらに懐かしさがこみ上げてきた。
     そでを折って着ていたTシャツ。
     裾あげしたズボン。
     おばあちゃんからもらったチョッキ。
     着るのはまだまだずいぶん先だろうと思っていた服を、コーダイがもう着れる!

     おととしのパパの誕生日、新潟の両親からのお祝いの電話がない、きっと忘れたんだろうとパパは悲しんでいたが、そもそも誕生日は親にお礼を言う日なのだな、と自分が親になって初めて気づいた。
     息子たちが大きくなって、自分たちの誕生日のときに電話をくれたら、さぞかし嬉しいことだろう。

     だから今度、自分の誕生日には、親に電話しようと思っている。

     無事にすくすく成長していく姿を見られるのは、本当に幸せなことである。

     というわけで、今日はコーダイの誕生日会。
     ケーキではなく、なぜかお好み焼きメインのパーティである。
     ネギ、タマネギなど、新潟のおじいちゃんが作った野菜をたっぷり入れたお好み焼きだ。

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