仕事のあとの一人反省会
- 2012.01.12 Thursday
- 10:36
1冊の本を作る仕事がそろそろ校了を向かえつつあり、終わりが見えるとホッとする。
この道20年になるが、1冊ごとに仕事の進め方が大きく異なる。
なぜこんなにも違うのだろう?
面白いものだ。
今回は早いスタートを切ったはずだったが、なぜか徹夜で原稿を書くようなバタバタのスケジュールとなり、デザイナーさんが朝まで作業をして著者にバイク便を飛ばしたり、丸ごと原稿を差し替えたり、足りない写真があったり、なんのコラムを書く予定だったのかわからなくなったりなど、大変な仕事となった。
大変にもいろいろあり、量が多い、調べ物が多い、スケジュールが厳しいなど、いろんな要素が絡みあうものだが、量が多い分には、大変だがそんなに大変ではない。
いちばん大変なのは、霧の中で作業をすること。
霧の中とは、
この進め方でいいのだろうか、手元の資料が不足しているが時間がないのでネットで調べていいものか、この内容で著者は満足するだろうかなど、「進むべき方向」が見えない状態をいう。
案の定、わたしが書いた原稿はほとんど著者が書き換えることになり、真っ赤っかの初校となってしまった。
反省……。
さて、落ちこんでいてもしょうがない。
原因を探ってみよう。
今回の仕事が大変になった理由、
その1 資料の準備不足
著者、ライター、編集者の3者が、同じ内容の十分な資料を手元に準備しておくべきだった。共通の資料がないので、みな各自おのおのの資料にあたることになり、事実関係を再チェックする際の道しるべがなかった。「この内容は本当にあっているか」といった内容チェックが大変な作業となった。
2 作業工程のスケジューリングが立てられていなかったこと
最終的な締め切りは全員把握していたが、いつまでに著者に原稿を渡すのか、いつまでにチェックをしてもらうのか、いつまでにデザイン入稿するのか、といった細かなスケジュールがまったくないままゆるゆると日にちだけが過ぎ、「締め切りまであと10日」という連絡をもらって、みんな慌てて動き出したこと。
3 作業分担の不明確さ
もしかして、上記のスケジューリングをやるのはわたしだったのかも?? といまになって思う。いやそれはライターではなく、ふつう編集者がやるのではないだろうか、とおぼろげながら思いながらもゆるゆると日にちだけが過ぎ、結局だれもやっていなくて大慌て。
もっと仕事をやりやすくするためにも、いろんな提案をすべきだったのではないかと自分を責めつつ、著者と編集者はすでに何冊か一緒に本を作っており、やはり今までのやり方を尊重すべきだしあまり出しゃばるものでもないだろう。
時間がない状態でだれの担当なのかの責任所在もあいまいなまま夢中で作業をしていると、いろんな提案をしたり、意思疎通のための確認作業をしたりといった、通常すべきことも抜け落ちていく。
仕事はどんなに経験を積んでいても難しい。
ひとつだけ言えるのは、仕事で押さえるべきツボは、「細やかなスケジューリング」と「役割分担」。
細やかなスケジュールを立てると、誰がいつなにをすべきなのかも明確に記されることになる。
仕事はどんなに経験を積んでいても難しい。
この道20年になるが、1冊ごとに仕事の進め方が大きく異なる。
なぜこんなにも違うのだろう?
面白いものだ。
今回は早いスタートを切ったはずだったが、なぜか徹夜で原稿を書くようなバタバタのスケジュールとなり、デザイナーさんが朝まで作業をして著者にバイク便を飛ばしたり、丸ごと原稿を差し替えたり、足りない写真があったり、なんのコラムを書く予定だったのかわからなくなったりなど、大変な仕事となった。
大変にもいろいろあり、量が多い、調べ物が多い、スケジュールが厳しいなど、いろんな要素が絡みあうものだが、量が多い分には、大変だがそんなに大変ではない。
いちばん大変なのは、霧の中で作業をすること。
霧の中とは、
この進め方でいいのだろうか、手元の資料が不足しているが時間がないのでネットで調べていいものか、この内容で著者は満足するだろうかなど、「進むべき方向」が見えない状態をいう。
案の定、わたしが書いた原稿はほとんど著者が書き換えることになり、真っ赤っかの初校となってしまった。
反省……。
さて、落ちこんでいてもしょうがない。
原因を探ってみよう。
今回の仕事が大変になった理由、
その1 資料の準備不足
著者、ライター、編集者の3者が、同じ内容の十分な資料を手元に準備しておくべきだった。共通の資料がないので、みな各自おのおのの資料にあたることになり、事実関係を再チェックする際の道しるべがなかった。「この内容は本当にあっているか」といった内容チェックが大変な作業となった。
2 作業工程のスケジューリングが立てられていなかったこと
最終的な締め切りは全員把握していたが、いつまでに著者に原稿を渡すのか、いつまでにチェックをしてもらうのか、いつまでにデザイン入稿するのか、といった細かなスケジュールがまったくないままゆるゆると日にちだけが過ぎ、「締め切りまであと10日」という連絡をもらって、みんな慌てて動き出したこと。
3 作業分担の不明確さ
もしかして、上記のスケジューリングをやるのはわたしだったのかも?? といまになって思う。いやそれはライターではなく、ふつう編集者がやるのではないだろうか、とおぼろげながら思いながらもゆるゆると日にちだけが過ぎ、結局だれもやっていなくて大慌て。
もっと仕事をやりやすくするためにも、いろんな提案をすべきだったのではないかと自分を責めつつ、著者と編集者はすでに何冊か一緒に本を作っており、やはり今までのやり方を尊重すべきだしあまり出しゃばるものでもないだろう。
時間がない状態でだれの担当なのかの責任所在もあいまいなまま夢中で作業をしていると、いろんな提案をしたり、意思疎通のための確認作業をしたりといった、通常すべきことも抜け落ちていく。
仕事はどんなに経験を積んでいても難しい。
ひとつだけ言えるのは、仕事で押さえるべきツボは、「細やかなスケジューリング」と「役割分担」。
細やかなスケジュールを立てると、誰がいつなにをすべきなのかも明確に記されることになる。
仕事はどんなに経験を積んでいても難しい。
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