今いる自分の世界から1歩抜け出す。
- 2017.04.18 Tuesday
- 10:23
今日はまるで初夏のような陽気で、とっても気持ちがいい。
一瞬一瞬がいつもこんなふうに気持ちのいい瞬間の連続であってほしいと思う。
なぜ、気持ちよい瞬間は続かないのだろうか。
先日、中2になった息子が突然「ぼくには悩みがある」と言い出した。
「なに? なに? どうした?」
いままで親として強気で子供にハッパをかけてきたが、ちょっとこっちも弱気になる。
「わからない。とにかくどうにもこうにも言葉にならない」
今にも泣きそうだ。
自分の中学生時代を思い出し、こっちも泣きそうにながら言った。
「それが青春というものさ」
「どうにもこうにも言葉にならない」というのは、
きっと将来がなにも見えない真っ暗な手探り状態。
このまま前に進んで、果たしてトンネルは抜けられるのだろうか?
という言いようもない漠としたモヤモヤとしたどんより重苦しい不安。
青春はよく、「謳歌するもの」といわれるが、青春って「つらいもの」だよな。
言葉にできないモヤモヤが山のようにあってな。
これぞ青春。
がんばれ、息子。
そんな息子のために、近所の英会話サロンに夜、3人で気晴らしに遊びに行った。
レッスン相手はなんと、25歳のイスラエスから遊びに来ている大学生のベッピンなお姉さん。
もうすぐ国に帰り、大学に戻るという。
映画を専攻し、日本のクロサワが大好きだという。
趣味や好きな食べ物、生きたい国、映画談義で花が咲く。
行くのを嫌がっていた9歳の息子もすっかり場に溶け込み、
「この深海魚が上がってくると地震がくるんだぜ」
なんて、大自然の脅威についてお姉さんに語ったりしてすっかり上機嫌。
長男もニコニコ。
中学校とか部活動とか教師とか友人とか、そんな枠に囚われていると、
先が見えず、その不安に押しつぶされそうになるが、
こんなふうに今いる自分の世界から1歩抜け出して、英語をしゃべって世界とつながってみると、
気分も晴れて、自分の悩みなんてどうでもよくなってくる。
素敵な夜を過ごせた。
がんばれ、息子たち。
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指導するとは?ーー「奇跡にレッスン」に学ぶ
- 2017.01.22 Sunday
- 07:42
NHK・BSの「奇跡のレッスン」が好きだ。
世界的に有名な一流指導者が日本にやってきて、子供たちにスポーツの指導を1週間するという番組だ。
学ぶべきことがとても多い。
今回はハンドボール。
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/
今回舞台となっているその中学の監督は女性で、そこそこ優秀な指導者らしい。
テレビを見ているいると、彼女は非常に厳しく、同時に細かく子供たちに言葉で動きについてアドバイスしている。
ハンドボール大国・デンマークの育成責任者、ソーレン・シモンセンさん(46)はその監督が練習中に大声で怒鳴りながら子供達にアドバイスしている様子を見て、「何を子供達に言っているのか?」と質問した。
「サイドを開いてスペースを作れと言いました」
するとソーレン・シモンセンさんは、「いまは少し、子供達の様子をみてアドバイスを控えませんか? 子供達に自分で動きを考えさせましょう」
「奇跡のレッスン」を見ていると、日本では指導することを勘違いしている指導者が多い。
子供達にいちいち大声で怒鳴ることを指導だと思っている。
子供達にいちいち言葉で指導せずに何も言わずに「考えさせる」ことも指導なのだ。
わめきたてて、怒鳴って、叱りつけることを指導だと思っているひとがいる。
そうやって自分の存在をアピールして、「抜かりなく子供達をしっかり指導している自分」をまわりに認めてもらたいのだ。
親子関係もそう。
ほら勉強しなさい。ほらそろそろ学校に行く時間だから急ぎなさい。
わたしはなるべくそういうことを言わないようにしている。
言わなくてもちゃんと彼らは自分なりに考えているからだ。
言いそうになることが多々ある。
でも、ちゃんとその言葉を飲みこんでいる。
子供達に自分の頭を考えさせましょう。
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映画『君の名は。』を息子たちと観る
- 2017.01.18 Wednesday
- 06:19
昨年末、ファミリーサポートで2歳の女の子をお預かりした。
保育園には空きがなくて入れず、一時保育のため延長できない。
わたしが5時にお迎えに行き、ママが帰ってくる7時半までうちで預かって一緒に夕飯を食べる。
ママはお仕事をしているわけではない。
では、なぜ保育園なのか?
なぜ、帰りが夜の7時半なのか?
理由は、長女の看護。
お姉ちゃんが成育医療センターに入院している。いま6歳。小児がんだ。
新しい抗ガン剤を試しているさいちゅうで、その治療を受けるために岡山県倉敷から家族で引っ越してきた。
うちにお迎えにきたママがひとこと、わたしに言った。
「新しい抗ガン剤は、医者が言うにはそんなに悪くはないらしいです。
でも、がんを治すものではありません。
進行を止めているだけなんです。
だから、小学校の入学に向けて、いったん退院しておうちで看病してもいいですよ、と言われました。
でも、この時期はインフルエンザも心配で。
もし、あの子をうちに連れて帰ってきたら、一緒に何をしてあげたらいいと思いますか?
『これをしておけばよかった』というような、子育てで何か後悔しないための『やるべきこと』って何だと思いますか?」
その言葉を聞いて、ママは娘の死を覚悟しているのだ、と知った。
そう思うとどんな言葉をかけてあげたらいいのか。
「ただ、家族みんなで一緒に過ごすことなのではないでしょうか。同じ時間を一緒に過ごすこと、それが親子という関係性をつくっていくのだと思います。
いま入院しているから家族で過ごすことができません。きっと他の子たちと同じように、家で家族で一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、ママと一緒のお布団で寝たり。それだけでいいのかもしれません」
あたりまえのこと。
わたしたちは、そのあたりまえのことへの感謝の気持ちをいつも忘れてしまっている。
家族そろってふつうにご飯を食べること。
それがどれだけありがたいことか。
そのママがあらためて教えてくれた。
我が家は、お正月に車で新潟と秋田へ帰省し、雪遊びし、祖父母とおしゃべりしたりケンカしたりしながら、一緒にカッパ寿司に行ったりワイワイ楽しい時間を過ごした。
わたしは息子たちと、映画『君の名は。』を見てボロ泣きしました。
息子たちと同じ映画を観て、一緒の時間を同じ空間で過ごし、一緒に感動する。
これってなんて素晴らしいこと。
『君の名は。』は、『千と千尋の神隠し』に次いで歴代邦画2位。
勝因は、ヒットメーカー・
コラムニスト中森明夫が川村元気にインタビューした記事での言葉が胸に刺さった。
以下抜粋。
「
さて、次は息子たちと一緒に何を観ようか?
家族で同じ時間を過ごすことで、家族の集合無意識、たとえば同じ価値観のようなものが形成されていく。
良い映画、良い本、素敵な人、ワクワクする時間をいっぱい共有していきたい。
俗悪なものにかまけている時間はない。
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子供は計画栽培はできない。
- 2016.08.14 Sunday
- 12:06
大昔の農業は、自分がもっている種を全部ばらまいて、そこから出てきた芽を育てるというスタイルだった。
自分の畑にどんな作物が適しているか、植えてみないとわからないからだ。
じつは子育ても同じ。
その話を、高校にも塾にも行かずに京都大学に入って現在、「探究舎」という塾を開いている宝槻さんという方を取材した際に伺った。
子供の将来に何を期待するか?
という質問を親にすると、ほとんどの親が「子供が好きなことを見つけて、それが将来、社会課題を解決することにつながってほしい」と答えるという。
決して弁護士や医者になることを望んでいるわけではないのだ。そもそも計画栽培なんてできない。
じゃあ、「子供の好き」をどうやって見つけるか?
その答えが大昔の農業スタイル。どんな芽がでてくるかわからないが、とにかくいろんな種を蒔くこと。
いま我が家は軽井沢に滞在中だが、昨日、家の裏を流れる川で、魚が放流されて「魚のつかみ捕り大会」が開かれた。
たまたま散歩中に出くわしてハマりまくっているのが小3の次男。
浅間山から流れてくる冷た〜〜いに水に何時間も入って、結局、大会が終わっても一人で暗くなるまで魚捕りに熱中していた。
魚のつかみ捕りよりも、勉強させたほうがいいのでは?? そんな不安がよぎる。
いえいえ、子供の好きを見つけるなら、勉強よりも魚のつかみ捕り!と自分に言い聞かせる。
さかなクンのお母さんも、息子がタコにハマったとき、その後毎日1ヶ月間、タコ料理に勤しみ、「お母さんもタコが好きになったかも!」という言葉で息子を感動させ、息子の才能を伸ばした。
母親ができるのは、共感すること。
タコをとことん追求させて、子供のワクワクの芽を育てることが大切、と宝槻さんも言っていた。
魚のつかみ捕りが将来、この子のなんの役に立つというのだろう??
それはまったく予想もつかないが、大学のセンター入試がなくなる我が子たちに、知識の詰め込みだけをさせるのではなく、得た知識を使って、自分のなりの視点で意見を述べたり、得た知識から新しい知識を創造するチカラを育てたいと思う。
さて、どうなることやら。
夕食には、25匹ものイワナやニジマスが暗闇の中、炭火でパチパチと焼かれ、ジューシーに焼きあがった魚を家族全員でむしゃぶりついた。
「でかしたぞ!」
魚好きの父親に絶賛された、次男は本当に嬉しそうだった。
キラキラと輝く宝のような晩餐だった。
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塾に行かなくてもリテラシーがちゃんと育っている息子。
- 2016.04.18 Monday
- 09:17
この3月、仕事もプライベートもやばいくらいに忙しかった。
やっと一息、つけそうな今日このごろをすごしている。
忙しいながらも、必ず子供たちと一緒に手作りの夕飯を食べ、たくさん子供たちとおしゃべりし、たくさんの本を読み、その合間に子供たちと映画を観に行ったり、遊びの手抜きも怠らない。
人生も子育ても「よくばり」にいかないと、あっという間に終わってしまうからだ。
長男が中学生になって、大きく変わったことがある。
小学生とはまったく違う「前向きな姿勢」が日々、育まれているということ。
自分で計画を立てて勉強したり、宿題、提出物等々を自らを律して(自律=他人からの指示や助力を受けずに、自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制する)行動ができるようになってきた。親もおどろく成長ぶりである。
しかも「リテラシー」の能力もみごとに育ってきている。
リテラシーとは、国語力だけでなく、数学、理科なども使われる言葉で、「与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力」のことである。
自分の言葉で自分の考え、感想を人に伝える力が見事についていると感じたのは、国語の宿題で木漏れ日がふりそそく樹々が写っている1枚の写真(国語の教科書の表紙裏ページ)を見て、感じたことを200字くらいで述べるという宿題を見せてくれた時。
自分でもよく書けたな、と感じたのか「ママ、見て」と見せてくれた。
その文章を読んで、わたしは思わず感動して泣いてしまった。
たった1枚の樹々しか写っていない写真を見て、深く感じ取り、しかもそれを美しいい言葉に紡いで見事な文章にまとめていたからだ。
さて、今日はどんな顔で帰ってくるのだろうか。
とにかく毎日、生き生きと中学生活を楽しんでいる息子を見て、よく育っているなと安心している。
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5月の運動会に向けて何をする?
- 2016.04.15 Friday
- 12:18
それに合わせて「速く走るためのレッスン」といった、様々な催し物があるらしく子どもがチラシを持って帰ってきた。
さて、本当に速く走ることなどできるのだろうか。
足がめちゃくちゃ遅くてそれが当時の最大のコンプレックスだったわたしにとって「足が速くなる」など、まるで魔法のようなレッスンだが、発達心理学の先生の話を聞いたり、子どもたちの運動能力テストのデータなどを調べてみると驚くべき結果が出ている。
それは、なんと「マット運動や体操などの体育指導を受けていない子どもと、指導を受けている子どもを比較すると、指導を受けていない子どもの方が点数が高かった!」というのだ。
その理由を聞いて、「うちの子たちに体操教室とかに行かせなくてよかった」と胸をなでおろした。
同じ運動を繰り返しているだけでは子どもの動きが限定されるから。
この調査を行った東京学芸大学の杉原隆名誉教授的がどうすれば運動能力を高められるのか答えを述べている。
「遊びのほうがいろいろな種類の運動をたくさんしているし、たくさんの動きを経験している子どものほうが運動能力が高いです。幼児期は、何か一つの運動を繰り返し上達させる時期ではないのです」
つまり、自由に「遊ぶ」ことのほうが運動能力は伸びる。
これは学習についても同じで、小学生のうちに暗記式の勉強を繰り返しやるだけだけでは、「考える力」「想像する力」は育てられないという。
なぜ? どうして? の気持ちを大切にしてあげることが重要だという。
毎日、帰ってくると習い事などにも行かずに、大喜びで友だちと遊びに出かけてしまう我が家のチビはもう小学3年生。
さて、どんな大人になるのやら楽しみである。
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親として恥ずかしくない生き方をする
- 2016.03.28 Monday
- 15:17
先日、休日を返上して原宿へ仕事に行ってきた。
「ママ、どこに何しに行くの?」
と息子に聞かれ、こう答えた。
「パパのためのイースター攻略講座にゲスト出演されるプロスケーターの織田信成さんの取材に行ってくる」
すると、長男は目を輝かせ、
「じゃあ、本番で実力を出せるための秘訣を聞いてきて!!」
とお願いされた。
息子は、いま、卓球で世界をめざしている。
もちろん狛江からまだ一歩も外には出ていないが、とにかく目指す先は「世界!」
「まかせておいて!」
息子にこんなに素晴らしいお願い事をされるなんて母親冥利につきる。
それが、以下の記事となってまとまった。
それが、「スポーツも子育ても考え方は同じ」という記事。
3歳と5歳のお子さんを持つ織田信成さんは、とっても素敵なパパで、お会いして大ファンになってしまった。
織田さんは、女子力が高いといったさまざまな評価がありますが、とても真面目で私が投げた質問に時間がないにもかかわらず1つ1つとても丁寧に、とても真摯に答えてくださいました。
ありがとうございます。
さて、本題の「子どもに対して恥ずかしくない生き方」。
これは何よりも自分に対して恥ずかしくないかどうか。
どう?
いま、自分に恥ずかしくない生き方、してる?
自分が本来求めていることと乖離した生き方をしていると、いずれ病気を招きます。
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すべての人間関係は平等である by アドラー
- 2016.02.29 Monday
- 10:41
アドラー。
わたしは初めて耳にする心理学者でしたが、出会ったのはNHKの100分で名著「人生の意味の心理学」という番組でした。
4回シリーズで、毎回目からウロコの連続で、自分自身に対するたくさんの発見がありました。
もし、わたしが子供のころ、このような心理学を知っていたなら、母親や先生や友人たちとの葛藤にも悩まずすんだのではないか、という気にすらなりました。
たとえば、「課題の分離」。
母親はわたしに対して過干渉で、いちいちあーだこーだと指示してきたが、当時はそれを跳ね返すことがどうしてもできなかった。
テストで100点を取れなければ叱られ、そのテストを隠すと叱られ、給食袋を忘れたからといっては叱られ。
じつはそれらの問題は、母親の課題ではなく、わたし自身の課題であるにもかかわらず、母親はわたしに起こるあらゆることに一喜一憂し、憂いた出来事についてわたしを叱り続けた。
「課題の分離」という言葉を1つ覚えておくだけで、わたしがいま、子育てするうえでの非常に役立つことに気づく。
息子の部屋が汚い。息子が怪我をした。
そんなときは、いちいちわたしが感情をゆさぶられることなく、母親としての対処をすればいいだけのことである。
もうひとつ、「すべての人間関係は平等である」。
これも、いままでさんざんいろんな人の言葉、たとえばブッダや福沢諭吉などの言葉からも理解していたつもりだった。
ところが、実際はどうだろう?
母親や教師などといった、いわゆる目上の人間に対して、わたしはつねに恐怖すら感じていた。
逆らってはいけない。あるいは尊重しなければならないなどなど。
アドラーがいうには、そもそも「叱る」とか「褒める」といったこと自体に、人間関係としての上下があると指摘する。
よく「子供を褒めて育てる」と言われるが、褒めるという行為が、なんと傲慢で自己中心的で「子供を自分の支配下」に見る行為であったかという事実に気づき、愕然とした。
「xxxちゃん、すごいね」とか、
「xxxちゃんは、えらいね」とか、言われると、わたし自身がすごくムカついたのはそのせいだったのだ!!
わたしは子供と一人の人間として付き合いたい。
どんな人とも、たとえどんなに有名な名医だろうが教授だろうが有名人であろうが、すべて人間関係は平等である。
だから、子供を「褒める」「叱る」のではなく、「認める」という本来の人間関係のあり方に戻そうと思った。
アルフレッド・アドラー(1870-1937)。
彼は、「性格は変えられる」「トラウマなど存在しない」「嫌われる勇気をもて」など、常識を覆すような幸福論を掲げました。
アドラーさん、ありがとう。
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4人分の力がでる母パワー
- 2016.01.12 Tuesday
- 14:10
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