介護する家族の翻訳力

 

これまで子育てや美味しいものレシピなどを中心として「幸せに生きる方法」をブログで書いてきたが、まさか急にここで母の介護の話を書くことになるとは思ってもいなかった。

人生は、いつも突然である。

 

これまでは新聞やテレビなどで目にしてきた介護とか認知症、ボケ、特養、ケアマネ、点数加算などの言葉は、無機質でモノクロで他人事だったのが、いま自分のこと(当事者)として色鮮やかに感じられる。匂いまでする。

 

「母を施設に入れることにした」

そう父から聞いたときは、どこかの介護施設なのだろうと思ったのだが、実際に今回帰省してみて、いろんなことに驚いた。

たとえばせっかく本人は歩いてトイレに行けるのに、施設のスタッフは「転倒して折骨が危ないから歩かせないでほしい」という。

ケアマネージャーさんにそのことを聞いたところ、「お母様の施設はね、特養というところなんです。死ぬまで入所している施設で、終の住処なんですよ。だからね、元の生活に戻るためのリハビリ等はやらないんですよ。」と教え諭さられ、ガーンガーンと頭を殴れるようなショックを次々に受けた。

 

死ぬまで入っている施設。がーん!

終の住処。ガーン!

元の生活に戻るためのリハビリはもう不要。ガーンガーン!!!

 

そうか、特養というのは、そういう場所だったのか……。

 

すぐに違うケアマネージャーさんに電話し、もっとリハビリができる施設にいずれ移りたいと相談した。

ケアマネという仕事についても、なんとなく概要は知っていたものの、今回始めて接してみて、どんな仕事なのかやっと理解した。

担当者によって要介護度の審査のようなものにも違いが生じることや、対応の違い、ケアプランの立て方の違い、コーディネートのやり方の違いなど、これはまさに専門職で、母の未来のためにも早くなんとか優秀なケアマネに出会いたいものだ!と心底思った。

 

東京に戻ったらすぐに介護の仕事についている友人に相談してみようと、と思う。

 

言われたままに与えられたものを受け入れているだけでは、物事はなにも改善しないことも改めて思い知らされた。

母の食事を見ると、ご飯はおかゆ。おかずは食べやすいよう(嚥下肺炎を予防)、刻んで出されているが、食欲も戻ってなんでも食べられるようになったので、普通の食事にならないかと相談してはじめて食事が改善された。

 

嫌なことは嫌といおう。

こうしたいあーしたいとわがままをいおう。

母が欲していること、母がうまく言葉にできないことを代弁してスタッフに伝える技術(翻訳力、通訳力)がどうやら家族には必要にのようだ。

 

 

 

 

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| 日比野こと | 母の介護 | 12:10 | - |