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    支配されない生き方

    • 2011.12.06 Tuesday
    • 09:22
     
     自分の人生を、だれかに、あるいはお金に、あるいは時間に、あるいは病気に支配されるなんてまっぴらごめんだ、と思う。

     2008年11月4日、ガンのため66歳で死去したマイクル・クライトンが面白いことを著書『トラヴェルズ』で言っている。
     彼は「ジュラシック・パーク」「アンドロメダ病原菌」、長寿医療テレビドラマ「ER緊急室」などの原作者であり、映画化作品は10数本。著作は1億5000万部以上。

     名門ハーヴァード大学を首席で卒業後、医学博士となり、結婚し離婚し、ベストセラー小説を立て続けに発表、映画を監督し、30歳で成功の絶頂にいた。
     だが、次は何をしたらいい? 
     突然目標を失った著者が選んだのは、自己探求の旅だった。『トラヴェルズ』は、メディカル・スクール時代のエピソードなども織り交ぜて書いたエッセーだ。

     その本の序で、
    「現代の都市生活者は夜に星を見ることさえできない」と言う。
     だから「人々が自分の位置を見失い、自分が本当は何であり、人生とは何であるかを忘れているも当然だ」と。
     だから「普段の環境、友人、日常の繰り返し、食料の詰まった冷蔵庫、服の詰まったクロゼット」から離れ、旅に出た。

     多くの臨床現場に携わって得た彼の病気に対する結論は、

    「自分が責任を負ったほうが治る可能性が大きいとわたしは信じている。
     一つには、状況に対して責任を負うことによって、それを支配することにもなる。より恐れなくなり、より実際的になる。」(引用)

     誰にでも苦難は訪れる。
     誰でも大なり小なり病気になる。
     でも、それをだれかのせいにしているうちは、病気に支配されたまま。

     週末、お米を送ってくれた新潟の祖父母がいくら電話しても出ない我が家を恐ろしく心配したらしい。
     なぜ心配するのか?
     
     最近いくら食べても痩せてしまう夫を恐ろしく心配する義母。
     不仲の嫁が正月に帰って来たらどうしようと恐ろしく心配するわたしの母親。
     
     そのことを気づかったり、考えたりするのは悪いことではない。
     でも、支配されてはいけない。

     自分の人生を、だれかに、あるいはお金に、あるいは時間に、あるいは病気に支配されるなんてまっぴらごめんだ。

     だからわたしは、自分の人生に責任を負おう。
     逃げずに、自分の問題に向きあう。
     それこそがホンモノの自由なのだと思う。


     
     
     

    近所で叶えたハワイ旅行

    • 2011.10.17 Monday
    • 10:59
     
     先週末(土)(日)、近いけれど遠い、1泊2日のハワイ旅行に行ってきた。
     そこへは、自転車で行ける。
     パスポートも要らない。 
     時間や空間、常識といったしばりがいっさいなく、とにかく自由になれる場所。
     それは、次男コーダイのお友だちMちゃんの家。私が住む狛江にある。
     近いけれど遠い理由は、完全に日常から解放されて、体も心も芯から癒されるからだ。

     Mちゃんママは、私と同じハワイ好きで、家の中はどこもかしこもトイレの中までハワイアンな雰囲気が漂っている。椰子の木がリビングで茂り、インテリアは亀・椰子の木・ブーゲンビリアといったモチーフだからけ。
     あ、ここにも亀、あ、そこにも亀!
     しかも、ハワインアン・スピリッツと言われるおもてなしが満載なのだ。

     裸ひとつでMちゃんちに出かけると、着替えも食事もすべて用意してくれて、しかも洗濯までやってくれる。食べたいものを買ってきて、台所で一緒に料理したり、一緒にお昼寝したり、子どもたちを風呂に入れてくれたり、近所のお祭りに出かけたり。

     パパも私も大喜び。
     子どもたちはもっと大喜び。
     我が家の素晴らしい思い出となった。
    「モノより思い出」とはよく言ったもので、思い出があるからこそ、人は強くなれる。

     そして、亀だけではなく、至る所にあるのが、亡くなったMちゃんママの長女まゆちゃんのの写真。
     あ、ここにもまゆちゃん、あ、そこにもまゆちゃん!
     棚の上、壁、目覚まし時計の中など、介護ベッドの上のまゆちゃん、呼吸器をつけたまゆちゃん、他のお友だちと一緒に写っているまゆちゃん……と、5歳で亡くなるまでの写真があちらこちらに飾られている。

     もしユーゴーが、もしコーダイが死んだら、私もきっと同じように写真を飾るだろう。なぜなら、一緒に過ごした時間は宝物であり、決して忘れたくない大切な思い出だから。その思い出があれば、くじけそうな時でも強くなれる。

     写真を見ていると、切なくなって涙が出てくる。
     きっと介護で大変だっただろう。
     きっと床ずれ防止に夜中に数時間置きにやる寝返りも大変だっただろう。
     でも、涙が出てくるのは大変さへの同情ではなく、胸がいっぱいになって、自然に涙が出てくるのだ。
     これが感動というものかもしれない。

     大変な経験すべては、Mママにとっての宝物。
     体は弱いけれど、早く死んじゃったけど、素晴らしい娘を授かって、かけがえのない宝物を持っているから、彼女のおもてなしは人を癒すのだ。

     Mママのあのホスピタリティーは、人を心から癒す本物の愛。
     与えても与えても減るどころか、どんどん溢れてくる。
     愛は底なし。
     あげればあげるほど、愛は増えていく。

     思い出をこれからもたくさん子どもたちと一緒に作りたい。
     我が家はハワイにまで行かなくても、いつでもハワイに行ける。
     そこにはいつでも時間や空間、常識といったしばりがいっさいない自由になれる場所があるのだから。
     この出会いがあったのもすべては息子がいたお陰。
     息子たちよ、ありがとう。


     

     

    歯みがきをしない自由

    • 2011.09.15 Thursday
    • 09:48
     
     以前、編集を手がけた本が爆発的に売れたことがある。
     新聞で全面広告を打ち、アマゾンではトップに!
     
     この本のプロモーションで「話題本を作った編集者」として、最終的に100紙/誌近い取材を受けた。
     そしてこの時、ある真実をみた。
     マスコミは虚構である、と。

     中身は非常にすぐれた良本であるのは確かだが、ほとんど話題にもなっていないうちから、
    「いま女性のあいだで超話題の本!」とか、
    「これを読まないとモテない!」とか、
    「コレを読めば、あなたも恋愛の達人に!」みたいな扱われ方。
     本当に読むだけで幸せになれるような気にさせられる。

     今までテレビで扱われていたことは、こんなふうに実体のない虚構で、「いかにもすごい!」「買わなきゃ!」とずいぶんだまされてきたのがわかった。

     さて、歯みがき。
     本当に歯みがきは歯を健康に保つのだろうか?
     商品を買わせるために、「歯を磨くのはあたりまえ!」とだましているのではないだろうか、と思うようになった。

     というのは、以前出会った鍼の先生は、「私は歯を磨かない」と言った。
     えっ! 虫歯になっちゃうよーと半信半疑だった。

     その後、テレビである芸人さんが、「私は歯を磨かない」と言った。
     えっ! この人も!? もしかして、歯みがきって必要ないのか??

     さらに追い打ちをかけるように、おととい電話で話した人も「私は歯を磨かない」と言った。体が持つ自浄作用を信じている人で、どこまで本当か知らないが、ガンになったこともあるけど自分で治したとケロリと話す。本当かよー(笑)、と半信半疑ながらも、
     えっ! やっぱりと妙に納得してしまった。

     納得した理由は、以前たまたま使った歯ブラシが固すぎで、歯ぐきを傷つけ、口内炎になってしまった経験があるからだ。歯ブラシって、そんなに良いものでもないかもしれない、と薄々感じていたのだ。

    「歯を磨くのはあたりまえ」ではないのかもしれない。
     とするならば、「○○するのはあたりまえ」という常識は、実はこの世に一つもないのかもしれない。
     そう気づいたら、なんだかすごく気持ちがラクになって、とっても自由な気分。
     自由を手に入れるって、意外と簡単かもしれない。
     

    ルールにこだわると離婚する!?

    • 2011.09.13 Tuesday
    • 08:21
     
     英語教室では、英語を使ったさまざまなゲームをする。
     What's this?
     Do you have a cellphone?(ケータイ持ってる?)
     Can you ride a unicycle? (一輪車に乗れる?)
     など、
     たくさんの質問を繰り広げながら、英語を身につけるアクティビティ。

     先週は、「Who am I ?」というゲームをやった。
     fan(うちわ)、flashlight(懐中電灯)、ladybug(てんとうむし)など、さまざまなアイテムを持ったキャラクターがいて、
     I have a ladybug.
     I don't have a flashlight.
     などと、自分のキャラクターが持っているもの持っていないものを英語で説明しながら、「さて、私はだれでしょう?」を当てる遊びだ。

     これは小学2年生向けのものだが、かなり盛りあがる。
     わかった子は「I know!」と言って挙手する。
     白熱してきて全員一斉に手を上げると、だれを指名するか迷い、
    「Stone, paper, scissors.  One, two, three!」のジャンケンで決める。

     ジャンケンって、すごく便利だ。
     この時、運を天に任せ、誰もがみな素直に神様の言う通りに従うから、もめない。

     何度かやっているうちに、前にでて「Who am I?」を質問する生徒に、だれに当てさせるかを決めた。その時、
    「私のほうが早く手を挙げたのに!」
    「私はさっきから当てられていない!」
     と一人の生徒からクレームが出て、すねてしまった。

     この子は、以前もゲームに負けてすねて泣いた女の子だ。順番やルールや勝ち負けにすごくこだわる。
     子どもはみなそういうものだが、この子は他のこよりもこだわりが強い。
     アクティビティの目的は、ゲームを楽しみ、ゲームを通じて友だちとコミュケーションする能力を身につけ、自分の言葉で英語を話す力を伸ばすことにあるのだが、結局ルールや善悪にこだわりすぎると、楽しめないばかりか目的そのものが失われてしまう。

     これを見ていて、まるで人生だな、と思う。
     順番やルール、勝ち負け、善悪、常識などにこだわりすぎる(=真面目すぎる)と、他人の過ちが許せなくなって、「人生をおおいに楽しむ」という、人がこの世に生まれてきた目的を見失ってしまう。
     
     自己啓発本などでよく言われるのは、他人の過ちや他人のやり方を「許しなさい」だが、許すってけっこう難しい。
     もしかしたら、順番やルール、勝ち負け、善悪、常識などへのこだわり(=真面目さ)を放棄してみたらどうだろう。
     でも、これもけっこう難しいか……。

     以前テレビで、離婚経験のある芸人さんばかり集めたバラエティで、
    「電車でお年寄りに席をゆずらない人を見たら、注意する?」
     という質問があった。
     ほとんどの人が「ゼッタイに許せない!」という怒りの反応。

     招かれた心理カウンセラーの先生が、
    「そういうタイプの人が離婚するでんす」
     と言った時にハッとした。
     ダンナがまっとうなことばかり言う堅物の男なんて絶対ヤダ!
     部屋が散らかっているだの、食事には必ず味噌汁をつけろだの、玄関の靴をそろえろだの、ダンナにいちいち文句を言われたらたまらない。
     と、そこでまたハッとする。

     私はもしや、子どもたちにまっとうなことばかり言って叱る堅物ママではないだろうか!?

     もし私が子どもだったら、そんな母親なんていやだ。

     ジャンケンでは、自分が出した「チョキ」が相手の「グー」に負ければ、恨みっこなしで相手を許したり順番を相手にゆずったり大らかなになれる。
     ジャンケンってすごい。
     ジャンケンみたいに、物事を決定的に決められる何かがあれば、世の中、便利なのにな。
     あっ、だったら、運を天に任せれば、世の中のもめ事は減るかも!
     
     


     

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